FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

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11月30日 ある歳のおわり 

1130.jpg
まだ明るい時間の夕方。

行き慣れないカフェで、
普段はよっぽど顔なじみでないかぎり、カウンターになんてほとんど座らない私はなぜか お店の人の案内でカウンターに座るという流れに身をまかせていた。少しとまどいつつ お店の人と言葉を交わす。

はじめは、当たり障りのない話を。時間が経つうちに、常連さんらしき人達が入れかわり立ちかわり。気持ちはどんどんそわそわ。席を立つタイミングを失い、寒かったので暖かいドリンクを飲む。

その日はたまたま会う約束をしていた友人に会えなくなったという、ぽかんと予定の空いた夕暮れ前。

「常連でもないのにすみません」
なんて、言いながら。

「常連のフリして座っててください。」
とカウンター越しの笑顔。

話したことのない常連さんらしきひとたちと話す。

「お菓子、納品に来たんです。」
「えっ、パティシエさんですか?」
「あ。私、本当は似顔絵描きなんです」


「この絵かわいいですね」
「あ。その絵ぼくが描いたんです」

「チベット医学って知ってます?アーユルヴェーダとか…」

「髭っていうのは…」

なんだかとりとめのない、答えのないやりとりがぼんやりとつづく。
耳触りのよいBGMみたいに自然な会話。もうなんだか心地よくて、話しながら眠ってしまいそうになりながらカウンターの前で気づけば夜。

この日は私の誕生日イブで、
まさかはじめて話すひとたちと、ぼんやりぼんやりと過ごすなんて、気分転換をしようとふらっとと出掛けたのがはじまりの出来事。

はじめて話すひとたちとの会話の中で ぼやっとしたなかにも発見や感動があったり、こうやってひとはつながってゆくのだろうなんて考えたある歳の終りでありました。

「またね」と言われる心地よさで終わった 一日のはなし。

(み)

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