FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

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1月25日 私の人生をかけて「人生はハッピーエンドである」ことを証明します* 

「明日の夕方パンケーキ焼きに行っていい?」

久しぶりに来た姉からのメールにはそう書かれていた。

姉の考えることはわからない。

7歳違いの姉は、僕が中学生の時に大学進学で家を出ていったきりで、
『姉がいる』ということは頭では理解しているが、
これといった思い出もないので、姉弟の関係は希薄であるように思う。

姉もそうだろう。

姉がなぜパンケーキを焼きに来るのかはわからない。
理由など尋ねる気にもならない。

拒む理由もないので了解の旨を返信した。

翌日、姉は宣言通り夕方に現れた。
世間では40年に一度の大寒波と言われていたが、そんなことは関係ないという顔をしている。

「今からパンケーキ焼くから。」

それをしに来たのだろう、という言葉は声には出さない。

姉はそそくさと家に上がり手を洗ってキッチンに立った。

「…元気だった?」

「お正月に実家帰ったよ。」

「家の前の畑がなくなってビルが建ってるよ。」

姉は作りながら大きな声で話しかけてくる。
僕は適当に相槌を打ちながらテレビを見る。

そのうちにいい香りがしてきた。
甘く懐かしい香り。
パンケーキなんていつぶりだろう。
しかも誰かに焼いてもらうなんて。

「できた!」

という声とともに5段重ねのパンケーキをお皿にのせて姉が現れた。

「よし、食べよう。」

姉はメイプルシロップを持参してきたらしい。
封が開いてないところを見るとこのために用意してきたということか。

「いただきます。」

二人で一つのパンケーキをわける。
恋人ではなく、姉と。

パンケーキはよくあるさっくりした生地ではなく、
もちもちした触感でほんのり甘く、おいしい。

「あのね、もうね、フォーク使わんと、手で食べるね。」

高らかにそう宣言した姉は目の前のパンケーキを半分にちぎって食べてゆく。
なんなんだ、このひとは。

結局、僕は2枚ほど食べて後は全て姉がたいらげてしまった。

「食べたから帰るね!」

そして姉はあっという間に帰ってしまった。

姉の考えることはわからない。

残された僕はふと、
昔母がよくホットケーキを作ってくれたことを思い出していた。
姉も覚えているだろうか。

片道2時間かかる距離を、果たして姉は無事に帰れただろうか。

【パンケーキありがとう】とメールしてみようかな。

パンケーキの写真


協力:九州パンケーキ(バターミルク)

当店では九州パンケーキのプレーンタイプとバターミルクの2種類を販売しています。
今回使用したバターミルクはもちもちの生地なので、あんこをはさんでドラ焼きにしても最高!

みなさまもぜひご賞味くださいませ。(i)

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