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2月15日 コーヒーと革命 

珈琲飲み


コーヒー飲用の歴史の中には格別に興味深いことがある。どこであろうと、コーヒーが伝わると革命が起こっている。コーヒーは世界で最も過激な飲み物なのである。つまりコーヒーは、常に人間に思考することを教えたのである。そして、人々が思考することを始めると、それは独裁者や思想と活動の自由の敵には危険な存在になる。――W・ユーカーズ『オール・アバウト・コーヒー』p.36



こんな刺激的な文章の引用ではじまる中根光敏『珈琲飲み』(洛北出版)を読み始めたのも、ここ数ヶ月ですっかりコーヒーに心を奪われてしまっているからで、昨年出版された『とにかく、おいしい珈琲がのみたい』(主婦と生活社)の著者で焙煎師の中川ワニさんが焙煎したコーヒー豆で12月、業務の合間の事務所内で店長がスタッフ全員に振る舞ってくれたコーヒーの最初のひとくちがもしもあんなに美味しくなかったなら、わたしは今頃この本を手に取ってなどいなかっただろうし、コーヒーを淹れるための種々の器具のことをあれこれと考えることに毎日のいくらかの時間を費やしたり、思い当たるコーヒー好きの知り合いに片端から目下の疑問を投げかけてはそれぞれの返答を別のコーヒー好きの知り合いにぶつけてみたり、なんてはた迷惑な行いに及んだりもしなかっただろう。人生はいつだって思いがけず突然はじまる。

数年前に祖母から譲り受けて、まともに使っていなかった(というよりも使い方をよくわかってすらいなかった)ミルはいまでは毎日身を粉に、じゃなくって豆を粉にして働いてくれる生活に欠かせない大切な相棒になった。記憶の味、明快なテキスト、誰かのこだわり、種々の器具、決まりの焙煎所、そばに流れる甘やかな音楽。まだ出会わない心強い相棒たちのことを予感しながら、はじまったばかりのわたしの卓上の革命はまだしばらく続く。


(Y)

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