FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

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4月10日 食べることについて語るときに彼女の語ること 

ベルク

「食べるとつるつるなめらかで軽やかさがあり、クニャではなくパキッとして、舌のデコボコをすべっていく大玉ころがしみたいなイメージ」――『味の形 迫川尚子インタビュー』(ferment books)より


「すごくしっかりしたものの集合体という感じ。しっかりした小さな立方体が集合してひとつの形をつくっているんだけれども、それ自体は決して固くなくて、流動的で、でもちゃんと組み立てられている」――同上



「食べたものの味を形として記憶できる」、いわゆる“共感覚”を持っているという新宿駅構内の小さな食堂「ベルク」の副店長・迫川尚子さんが表現する新鮮な生マッシュルームの「味の形」はとにかく豊かでおもしろい。食をおろそかにしてきたつもりも、貧しい食生活を送ってきたつもりもないけれど、誰もそこから逃れられない「食べる」ということをこんなふうに捉えている人がいるということを知ればそれに向き合う態度はそれ以前とは自然に変わってしまう。本や映画に日常的に触れている人間は本や映画について「おもしろかった/つまらなかった」「よかった/わるかった」という単純な二分法で語ったりはしないしそんなことはできないことくらいは知っているのに、日常的に触れている以前に日常そのものである食を語る言葉をほとんど持ち合わせていないことに我ながら愕然としつつ、ここから始まる感覚を育てていきたいと思う。彼女の感覚をもっと知りたい、その言葉をもっと読みたいと続けて手に取った『「食の職」新宿ベルク』(筑摩書房)もすこぶる面白い。業種は違えど「店づくり」という点において書店にも当てはまる(当てはめたい)エピソードや創意工夫や心構えがたくさん。繋がる読書。


(Y)

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