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FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

8月24日 土とロマン 

0824御厨
有名画家の展覧会を見に行った帰り、ほんのついでに寄ったはずの考古学の展示に私はすっかり釘づけになっていた。

出土品や修復された土器・陶器を考古学の観点からだけでなく、アートとしてみる試み。はじめは深い興味を持たずに、ちらちらと見ていると、なにやら解説がにぎやかになってきた。割れ方にストーリーを想像し、欠片に性別をつけたり、動物の焼き物の表情には鋭くつっこみを入れるようなコメントが書かれたキャプション、私だけでなく来場客が徐々に なんだなんだ…?とざわついて、皆の興味をひいてゆく。

ほぉ と思ったのは、欠片が見つからずにところどころを白い石膏や粘土で埋められながら、かろうじて元の形に復元された器。柄の入った美しい部分と、ただの白い 穴埋め箇所。展示ではそれを美しい余白と呼んでいた。歴史資料室などに置いてある、土臭いイメージの古い器が、急に洗練された芸術品のようだった。ただそっと置かれているとただの小さな陶器は敢えて倒して転がして、可愛らしい佇まいという。

見る人間の心持ちで、捉え方ひとつで、ものにはいくつものストーリーが生まれる。ふとした寄り道が目的よりもインパクトの強かった休日。京都では考古学のオリンピックと呼ばれるイベント“世界考古学会議”が今年行われるそうです。(み)

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