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1月6日 音楽談義 

音楽談義


年始、実家からの帰りの電車のなかで読んでいたのは保坂和志×湯浅学『音楽談義』(Pヴァイン)。

同学年の小説家と批評家が自分たちが聴いてきたジャズやロック、ポップスや歌謡曲などの音楽を語り合うのが(一応の)コンセプトだけれど、音楽を触媒にして時代や文化や個人的な記憶へと話が逸れたり拡散していくさまは、これぞ会話の醍醐味といった感じがして、読んでいてとても楽しい。
湯浅氏が作ってきたミックスCDをかけながら保坂氏の親戚宅へドライブする回の会話なんて、流れている楽曲には一切振れないまま次の曲が始まってしまったり、窓外の風景についての会話が突然インサートされたり。

「BACK TO THAT DAY」と題された頁では、両氏が80年代前半、二十代の頃にそれぞれ別の雑誌に連載していた記事も収録されていて、保坂和志が小説家デビュー前にサーフィン雑誌に書いたヴォネガットや村上春樹やブローティガンの小説をモチーフにした文章群を読むこともできる(時代を感じる!)。

個人的には、対談の最後、両氏の音楽観や芸術観が延々と話されたあとに続く湯浅氏のあとがきに感動。こういう先達たちが同時代に生きていることにはとても勇気づけられる。

これがわたしの2015年最初の一冊。

(Y)

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