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FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

2月9日 バルトの国々のこと 

TRANSIT

先日発売された雑誌『TRANSIT』最新号の特集は、「美しきロシアとバルトの国々」。

ここで言われている「バルトの国々」とは、日本では一般的にバルト三国と呼ばれるラトビア、リトアニア、エストニアを指す。
じつはこのラトビア、リトアニア、エストニアの三国に関連する書籍がここ数年で俄然増えている。
その歴史の長い期間をロシア帝国やドイツ、ソ連など他国の占領地として過ごさなければならなかった三国は、西欧諸国のような近代化を迎えていない古い街並みや手つかずの自然、伝統的な手仕事の文化などがいまも残っており、その魅力に気づく人びとがここ日本でも年々増えているのだ。

かく言うわたしも実は例外ではなく、この三国には数年前からほとんど妄信的と言ってもいい憧れを抱いている。
と言っても、わたしがはっきりバルト三国を認識したのは、この雑誌や書籍ブームとは少し違うルートで、たまたま知ったエストニアのマリ・カルクンというSSWがすごく好きだったから、という至極単純な理由が発端となっている。
あまりに彼女の歌が好きで、来日すると聞けばライブにも足を運び、彼女にこんな歌を歌わせるエストニアという土地、その風土はどんなものなのだろうと思っていた矢先、作家の梨木香歩による『エストニア紀行』(新潮社)がちょうど出版され、これを読んだことでわたしのなかでエストニアへの憧れは確信的なものとなった。
一昨年はじめてその日記映画を観てすっかり虜になったジョナス・メカスもまた、偶然にもリトアニア出身の映画監督で、彼にとっても故郷リトアニアはその膨大なフィルモグラフィーのなかであまりに特別な場所として捉えられていて(『リトアニアへの旅の追憶』のあの美しさ!)、思いはリトアニアにも馳せられることとなり・・・。

そんなわけでここ一、二年の書籍ブームは個人的には嬉しい限り。
あまりにブームになりすぎて、梨木香歩が描いた自然豊かで素朴な魅力をたたえたあのエストニアが失われることがなければいいけれど、、、などと余計な心配もしつつ、バルトの国々に今日も思いを馳せている。


Mari Kalkun - Hommikuvalge

(Y)

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