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FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

2月15日 FUTABA+KYOTOの15冊 

FUTABA15冊

毎月10日と25日、店長が挙げたテーマに沿ってスタッフ5名がそのテーマから連想する書籍を3冊ずつ上げる【FUTABA+KYOTOの5×3=15冊】。
昨年の12月から、特に大々的な告知もなくひっそりと始まったこの企画も、今月の10日更新分ですでに第5回目。
今回のテーマは「休日。土曜日の夜。部屋で一人。」というもの。

これまでの4回では「冬の声に耳を澄ます。」「2014年、私たちの収穫。」「初心に帰る。」「冬に夏のことを想った。」などのテーマで当店オリジナルの15冊が選書されてきた。
一スタッフとして関わっている自分が言うのも何だけれど、この企画はとてもおもしろい。

こういう一見漠然としたテーマで選書することで、「本」というメディアが本来持っている間口の広さ、その世界の多様さ、本と人の付き合い方の何でもありさ、のようなものを示すことができるんじゃないか、なんてことを思う。というよりも、この企画を通してあらためて実感させられている。

たとえば今回の、「休日。土曜日の夜。部屋で一人。」というテーマには、「休日」「土曜日」「夜」「部屋」「一人」と、漠然としているようでいて、想像力を膨らまそうと思えばどこまでも膨らませることのできるキーワードが含まれている。
あるスタッフは「夜」に着目する、別のあるスタッフは「休日の部屋」を思い浮かべる、「一人の土曜日」にどんな本を手元に置いておきたいか考えてみるスタッフだっているだろう。
いわゆる一般的な「文庫」とか「エッセイ」とか「料理書」とか「旅行書」とか「哲学書」とか「理工書」とか、そういうジャンル別の棚に落とし込んでしまうと見えてこない、「一冊の本」が内包する多様性。
その多様性は、読者ひとりひとりが、漠然と、他人からすると一見何の脈絡もないように見えかねない個人的な本との付き合い方、醸成し育んできた時間のなかで、その一冊に与えられたものかもしれない。

一般的なジャンル別の棚作りを否定するわけではもちろんない。
ジャンル別に並べられることで安心して出会うことができる本があるのと同じように、これまでになかった文脈で作られた棚の中であらたな輝きを放つ本もきっとあるだろうということ。
特に、当店のような比較的小さなサイズの書店では、本をただジャンル別に並べても棚のスペースの関係上、大型書店にはかなわないのが正直なところ。
人が書店に何を求めて訪れるのか、その理由や目的はあまりに多様だけれど、だからこそ友人の家の本棚を覗き見するような不意打ちの楽しさが、本屋の一角にもっともっと普通に存在するようになればいいと個人的には思う。

【FUTABA+KYOTOの5×3=15冊】は毎月10日と25日の月2回、Facebookにて更新、店頭にて展開しています。ぜひチェックしてみて下さい。

 第5回テーマ:「休日。土曜日の夜。部屋で一人。」


(Y)

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