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2月22日 思い出す言葉 

アメリカンスナイパー

昨日、公開初日にクリント・イーストウッド監督『アメリカン・スナイパー』を観た。
いまこのタイミングで、この国で観るにはあまりに重く、
昨日の今日ではうまく感想も出てこないし、言葉を捏ね繰っている時間もない。けれど、とにかく素晴らしかった。
観ている途中から、すこし前に読んだブレヒトの戯曲に書かれていた言葉がずっと頭を駆け巡っていた。
帰ってから確認したその言葉を忘れないうちに書き記す今日の日記。

 誰がそれを望む。
 お前たちは何も学びたくないというが、いいか
 お前たちが学ぶことを望まないのは
 別のやつなんだぞ。
 というのも、この戦争が攻撃しているのは
 俺たちなんだからな。俺たちの手で
 俺たち自身と戦い
 間違った
 敵を選んでいる。
 間違った群れをなして
 敵対している。
 敵と味方がひとつの陣営にいて
 もう一方の陣営にも敵と味方がいる。
 そして、こいつら全員が戦っているんだが
 自分たちが知りもしない
 計画に従って行動することに慣れきっている。
 (中略)
 ここでこうして
 血を流して手に入れようとしているのは
 俺たちと関係のないものだ。
 一方では火と水が戦い
 他方でも火と水が戦っている。
 流血の包囲戦から
 振り返ってみさえすれば
 誰の後ろにも敵が立っているのが
 見えるだろう。こうして俺は
 戦争が四年にわたって、盲目的に荒れ狂った後
 さっき不意に後ろを振り返ってみて
 突然、すべてが見えた。つまり
 俺の前には、俺が戦った相手がいる。それは俺の兄弟だ。
 しかし、俺の後ろとそいつの後ろにいるのが、俺たちの敵なんだ。
 (ベルトルト・ブレヒト 津崎正行訳 『ファッツァー』)



(Y)

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