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FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

2月25日 光と、旅と。 

0225+写真

卒業旅行のシーズンだからか、旅行関連の本やガイドブックをお買い求めになるお客様が、いつも以上に増えている。様々な用途にあわせて、たくさんの旅行書が存在する。
しっかり実用性のあるものから、実用性は度外視で土地のイメージを喚起させることに注力するものまで、多種多様だ。

昨年末に左右社から、一風変わった旅行本のシリーズ、「旅の手帖」が刊行された。
第一弾は、管啓次郎氏による『ハワイ、蘭嶼』。
ハワイと、台湾南端の蘭嶼。二つの島に対して、管氏が見て、聞いて、触れたことを、美しい写真とともに綴っている。

あとがきに書かれた、管氏の「観光」についての考えかたが印象的だ。

「観光とは死に価する大罪だ、とヴェルナー・ヘルツォークは昔いっていた。観光が土地を見せず旅する人を変えないものであれば、ぼくもそのとおりだと思う。しかし知らない土地にゆき、土地の光を浴び、風と水にふれ、ときにはその葉や草を噛み土を舐めることが、どれほど人を育ててくれるかには、驚くべきものがある。きみはいつでも光を見ておいで、そうできるなら。それによってきみを作り替えるといい。土地とその鉱物と動植物と人々の暮らしを学ぶといい。それよりもおもしろい経験なんて、この世で他にはあまりない。」

そう。旅とは、見知らぬ土地の「光」を浴びにゆくこと。
短い一節で、旅の醍醐味を見事にあらわしている。
春の光が降り注ぎ始めた今日この頃。この一冊を手に、旅の妄想にかられてみたいと思う。

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