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FUTABA+のあかさたな

FUTABA+京都マルイ店の本と雑貨とそれ以外

『微花』をもっとよく知るための12の質問と24の回答 

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8月7日から当店でスタートした季刊誌『微花』の写真展と選書の催し。『微花』や現在開催中の『微花』の催しについてもっとよく知ってもらうために『微花』発行人である西田氏と石躍氏(以下敬称略)のお二人にFUTABA+京都マルイ店から12の質問を送りました。以下はお二人からの24の回答です。『微花』、まだその名を知らぬというあなたから『微花』ラヴァーズまで、さてさて届きますでしょうか。

①『微花』の発行を始める時難しかったこと、発行を続けている今難しいと感じていることはありますか?

---あまりないんですが過去2回とも発売日が固定だったので、締切りに追われていた、ぐらいのものです。駅のホームでパソコンの充電5%で必死にルビをふって、走って家に帰ったのに入稿間に合わなかったり。あと先行投資なので、基本的にお金がないです。微花貧乏です。笑
(西田)

---計画性。笑
(石躍)

②①はどうやってクリアしましたか?

---今後それなりに売れて黒字になる予定ですので (FUTABAさんよろしくお願いします)締切りによる焦燥感、プレッシャーとは楽しく付き合おうと思ってます。
(西田)

---秋からがんばります。笑
(石躍)

③『微花』を制作する際特に気にかけているところはどこですか?

---僕たちの言葉で「街感(まちかん)」という感覚を大切にしています。僕たちが草花と出会う場所はだいたい街中ですから、写真にもアスファルトや電柱、建物なんかの街的な要素を意図的に取り入れていて。それによって、草花の美しさをより引き立てるコントラストが生まれるのだと思います。
(西田)

---あれこれと足さないこと。既存の植物図鑑は情報の多ければ多いほどよいものとされてきたけれど、頁にびっしりと色々の植物が自然界にはあり得ない配置に押し込められているのがどうにもしんどくて、かろやかにうつくしいものがほしいというのがはじまりなので、なるだけ自然に、あるようにしてあるようなものをと心がけています。
(石躍)
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④初めて名前を知りたいと思った名前を知らなかった植物は何ですか?

---瑠璃茉莉です。1か月ほどずっとわからなくて。夏号に掲載できて嬉しかったです。
(西田)

---知りたいと思ってすぐ知れたもの、知りたいと思ってややあってから知れたものたちの混在に日日あってどれがはじめてかとなかなか言えないのですが、キョウチクトウかも知れません。存在を知ったのが去年の夏で、名前を知ったのが今年の夏でした。かなり寝かせて、知れたときのよろこびったら、その後の咲きようったら。夏の表紙になったのもこのことがあったからでした。そして、名ざせなかったものの名を知るよろこびはいっこうに馴れなくてまあたらしく、そのつどはじめての心地がします。
(石躍)

⑤植物を撮影するときに限らず外に出るときに必ず持ち歩くものはありますか?

---本を2,3冊。
麻ひもと剪定ばさみは持ち歩きたいなと思ってます。そのへんに咲いてるのや落ちてるのをよく持って帰るので。
(西田)

---本。又吉直樹さんにならって歳時記を持ち歩こうと思っています。
(石躍)

⑥影響を受けた人やものはありますか?

---ウィリアム サローヤンの小説「パパ ユーア クレイジー」
それとルネ・マグリットやマルセル・デュシャンなどシュルレアリスムの芸術からの影響が根底にあると思います。
(西田)

---坂口恭平、佐々木中、黒田夏子、と切りがないですが、皆さん共通して物書きであり、つまりは本というものに大小さまざまな影響を受けてきたと思います。
(石躍)

⑦旅をするならどこへ行きたいですか?

---カナダのアルバータ州立恐竜自然公園
(西田)

---熊本。
(石躍)
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⑧その旅の目的は?

---恐竜がとても好きだからです(植物への裏切り)
(西田)

---行ったことのこれまでない中でなんとなくとてつもなく気になっていた熊本県。このあいだ、長崎次郎書店という熊本は新町の老舗書店さんから微花置きませんかとお声かけいただいて、ついに呼ばれたかと。笑 これまであまり旅をしてこなかったのですが、微花をきっかけに全国巡れたらどんなにすてきだろうと今は思っています。そういえば、これもひとつの目標でした。
(石躍)

⑨お気に入りの場所を教えて下さい。

---自宅から最寄り駅までの道が好きです。
(西田)

---やっぱり植物がきれいだと好きになります。ふたつあって、ひとつは五月頃、地元の、ハナミズキの並木道です。こつぜんと咲いたあかいものに咲かれた、と春のあとがきにあったあの道です。お気に入りであり、色んな思いのまつわるとくべつな場所です。あとは今年みつけた蜜柑桜。見あげるたかさに蜜柑が繁るのへ覆うように繁り咲く桜があって、まるでひとつの生きもののようだから蜜柑桜。花見の季節も閑散として秘密めいた、お気に入りの場所です。
(石躍)

⑩最近読んだ本や雑誌でこれは面白いと思ったものを教えてください。

---『生物からみた世界』ヤーコプ・フォン・ユクスキュル/ゲオルグ・クリサート 日高敏隆訳(岩波書店)
(西田)

---『パパ・ユーアクレイジー』ウィリアム・サローヤン 伊丹十三訳(新潮社)※絶版
夏号をつくるに当たって読み直していた一冊にあらためて唸りました。もとは西田さんが読んでたのをこっそりAmazonで買って(絶版なんて。まったくあり得ない。新潮さん、ぜひとも復刊お願いします。)読んだもの。まずもってデザインからすばらしく、作家の父と十さいの息子の織りなす物語が伊丹十三の訳文にたいへん味わい深くて。ほんとうに良い物語です。そして、良い物語とは常にすべてについての物語なんだ。とは、パパの言葉です。
(石躍)

⑪これだけはやらないときめていることはありますか?

---お金を払ってインスタグラムのフォロワーを買うこと。
(西田)

---我慢は、あまりやりません。
浮気は、まったくやりません。
(石躍)

⑫『微花』今後の目標は?

---微花はリトルプレスという媒体ではありますが取り組んでいる内容としては、ファッションやデザイン、インテリアなど他の分野との親和性も高いと思うのでいろんなお店に置いていただいたり、コラボレ―ションすることで様々な切り口で身近な草花を知る事の楽しみを伝えていけたらと思います。(西田)

---花屋をひらきたいとかねてから思っています。名をkasukaとして、
微花と同様、植物との距りにさいして。もともと微花のはじまりにはサンジョルディの日というのがあって、それは4月23日、男性は女性に花を、女性は男性に本を贈るという、スペイン・カタルーニャ地方のならわしなのですが、これはいい、日本でもあったらいいな、とその日にSant Jordiという本屋と花屋をあわせたお店を一日かぎりでひらきました。それで花と本を贈りあう日に、花の本を贈るのはどうかと、ひそかにあたためていた植物図鑑をつくろうと思いたって、できたのが微花でした。路上にお店をあけて、花と本をかいして人とさまざまに出会う。これが楽しくて、忘れられず、ひとつ自分のしごとにしたいと思っています。
(石躍)

西田氏、石躍氏、脈略を欠いた質問への丁寧なご回答ありがとうございました。

皆様いかがでしたでしょうか。

当店での『微花』の催しは9月7日まで開催しております。
百聞は一見にしかず、是非ご自身の目で『微花』をチェックしてみてください。

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