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10月10日 ナルキッソスとエコー 

10日ブログ用
昔読んだ ある1ページの、ほんの1部分だけが忘れられず、頭に残っていることがよくある。

現在 宿泊型アートスペース クマグスクで開催されている「THE BOX OF MEMORY-Yukio Fujimoto」
宿泊型施設の中、客室も全て使って展示がされており、今だけ内覧というかたちで一般にも公開されている。建物を1冊の書物としてとらえるというこころみ。空き家をリノベーションされたという独特な空間に作品がとけこんでいる。

私が藤本由紀夫さんのサウンドオブジェや言葉の作品を初めて見たのは10年以上前。それから何度か作品をみにゆくことがあったのだけれど、今回本当に久しぶりに作品に会いに訪れた。今回の展示で、ある部屋の本棚にそっと置かれていた小さなテキストブック。それは数年前の展覧会でも販売されていたもので、私が自宅にも持っているもの。

それをはじめて手にしたとき、やたらと印象に残っていた章があった。
展示会場でたまたま開いたページはechoという言葉の章。その言葉は作品にたびたび登場する。

echoの章
‘ナルキッソスに失恋したエコーは、悲しみの果てやせ細り、ついには声だけの存在となり、森に隠れて響き渡る妖精となった。また、泉に映った自分の姿に恋をしてしまったナルキッソスも、見つめるだけのみじめな恋にやせ細り、衰えていった。最後に、泉に映る愛する自分の姿へ「さようなら」とナルキッソスが言うと「さようなら」と妖精エコーが答えた。’

今回、静かな部屋でその冊子を手にとったときもぱらぱらと捲りながら、やっぱり戻ってくるこの章。とある神話の一部。

展示自体も好きで、印象的なものもいくつかあったのだけれど、なんともそのページのことだけが頭から離れず、切ない夕方をすごしたのでした。

(み)

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